2010年11月7日日曜日

『いぼ神』って!?


「いぼ神」とは、自身が全身疣だらけの神様ではなく、
自身が「疣」そのものであり日本中(世界中?)疣の頂点に君臨する「King of Ibo」
でもありません。
疣を治してくれると言い伝えられている神様のようです。

岐阜では「尻毛」という所にあるのが有名です。

「尻毛」ってどの辺の毛?

いいえ。
「毛」の話はしていません。
地名です。

勘違いしないで下さい。
「岐阜人は尻毛付近に疣があることで有名」だという話をしているのではありません。
ちなみにそれではほぼ「いぼ痔」の状況です。

全国的にはずいぶんたくさんあるようで、
「いぼ神」のほかには「いぼ地蔵」なんてのもあるようですが、
仏教的な話をしますと「神」は仏にあたり、
「地蔵」は「地蔵菩薩」ゆえ仏を目指す修行の身ということになります。
たとえ言い伝えであろうと、
せっかくお願いするなら格上の「いぼ神」様のほうが叶えてくれそうです。

仏様が布きれ一枚しか身にまとっていないのに対して、
菩薩様は派手な衣装にアクセサリーもジャラジャラとつけていて、
ちょっとまともな話を出来そうにありません。(どうでもよいですが言い過ぎです。)

そもそもなぜ私は「いぼ神」の存在を知ったかというと、
ある日のオカンからの一本の電話です。

>「あんた、尻毛のいぼ神様知っとるかね?」

「知らん。」

>「そこでお願いすると疣が治るらしいんやわ。」

「ふぅん。」

>「ちょっとパソコンで調べてみて!」

「何を?」

>「お祈りの仕方をやわ!」

ここでオカンのした方法とPCで検索して得た方法に相違ないことを確認する。
「合っとるぞ。」

>「そう・・・、何でやろ。3週間も経つのにちっとも治らへん・・・。」

本人は真剣そのものです。

私は冷静に
「・・・。医者に診てもらったのかよ?」

>「ううん。」

「だったらまず病院に行け。」

>「そうやけど治ったっていう人おるって聞くよ。」

齢60半ばにして本気でその言い伝えを信じているようです。
むしろ昔の人だから信じちゃっているのかも知れませんが・・・。

ここからはちょっと真面目な話。
おまじないや神頼みで疣が治癒することは事実あるようです。
これは暗示療法なのですが、
「精神神経内分泌免疫学」というものが発達したことにより、
脳⇒免疫系・免疫系⇒脳への働きが解明されつつあるようです。
つまり「治るんだ!」という強い意志を持つことにより脳から免疫系に指令を出され、
その結果本当に治してしますということです。
しかしこれは免疫が作用するウイルス性の疣に限ります。
逆に「もう駄目だ・・・。」と思ってしまうと、脳からの指令が出なくなり、
免疫は働かなくなってしまうということです。
うちのオカンが神様を信じているようで実際は半信半疑なのか
それともそれがただの「年寄り疣」であり、
そもそも神頼みでは治らないものなのかは分かりませんが、
とりあえず岐阜市内にあるもう一つの「いぼ神」様を教えてあげました。

それにしても昔の人は賢いですね。
免疫学が未発達の時代に「病は気から」ということに気付いていたのだから。


詳しく知りたい方は⇒ http://hiramatu-hifuka.com/iboibo/iboindx.html
お医者さんが丁寧に「いぼ神」様のことを書かれています。


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